2017年11月25日土曜日

介護職員初任者研修・講師一覧


介護職員初任者研修・講師一覧
氏名現職 資格
宇恵和美(福)ともいき福祉会施設長社会福祉士
特別養護老人ホームぬく森・第二
白木富三(福)ともいき福祉会生活相談員介護福祉士
ユニット型特別養護老人ホームぬく森
藤田雅徳(福)ともいき福祉会生活相談員介護福祉士
特別養護老人ホームぬく森
菅内 朋奈(福)ともいき福祉会介護士介護福祉士
特別養護老人ホームぬく森・第二
竹内佳子(福)ともいき福祉会看護師看護師
特別養護老人ホームぬく森・第二
鈴木久美(福)ともいき福祉会生活相談員介護福祉士
特別養護老人ホームぬく森・第二
舘野友紀恵(福)ともいき福祉会生活相談員介護福祉士
特別養護老人ホームぬく森
國廣郁美(福)ともいき福祉会介護士介護福祉士
特別養護老人ホームぬく森・第二
神谷壮太(福)ともいき福祉会介護士介護福祉士
特別養護老人ホームぬく森・第二
田中仙尚(福)ともいき福祉会主任介護支援専門員介護支援専門員
城東地区高齢者あんしん相談センター
関戸和美(福)ともいき福祉会看護師看護師
特別養護老人ホームぬく森

介護職員初任者研修事業情報

研修機関情報

【法人情報】

◇法人格、法人名称
  社会福祉法人 ともいき福祉会

◇住所等
  愛知県犬山市大字前原字橋爪山15番地121

◇代表者名
  理事長 桒原 正寛

◇研修事業担当理事・取締役名
  理事 山口 聖司

【研修機関情報】

◇事業所名称
  特別養護老人ホームぬく森(本館)及び特別養護老人ホームぬく森・第二

◇住所等
  愛知県犬山市大字前原字橋爪山15番地121

◇理念
  「ともに生きる」という理念で、地域福祉の担い手の育成に寄与する。

◇学則
  別途表記

◇研修施設
  特別養護老人ホームぬく森(本館)及び特別養護老人ホームぬく森・第二

◇設備
  介護用ベット、車椅子、ポータブルトイレなどの福祉用具
  吸引器、血圧計、体温計などの医療機器
  DVD、プロジェクターなどの教育教材
  

研修事業情報

【研修の概要】

◇対象
  介護職員としての業務につくことを目的とする人または、ご家族を介護する可能性の
  ある人

◇研修のスケジュール(期間、日程、時間数)
  別途表記
 
  
◇定員(集合研修、実習)
  20名

◇指導者数
  12名

◇研修受講までの流れ(募集、申し込み)
  所定の受講申込書に必要事項を記入の上、身分証明書と一緒に本法人に提出する。
  受講確定の連絡後に、開校式前日までに全額支払う。

◇費用
  一般 80,000円
  本法人に介護職員として勤務又は勤務予定者 30,000円

◇留意事項、特徴、受講者へのメッセージ等
  ともいき福祉会では介護職員の皆さんに、利用者様の人生最後のステージを演出する
  「ライフ・プロデューサー」として活躍して頂いています。
  あなたも介護職員として「ライフ・プロデューサー」になってみませんか?

課程責任者

◇課程編成責任者名
  藤田 雅徳

◇課程編成責任者の略歴、資格
  介護福祉士

研修カリキュラム

 ◇科目別シラバス
  
各科目の到達目標、評価、内容
1、職務の理解(6時間)
(1)到達目標・評価の基準


 研修に先立ち、これからの介護が目指すべき、その人の生活を支える
 「在宅におけるケア」等の実践について、介護職がどのような環境で、
 どのような形で、どのような仕事を行うのか、具体的イメージを持って
 実感し、以降の研修に実践的に取り組めるようになる。

(2)内容例





 ・研修課程全体(130時間(内通信36時間))の構成と各研修科目(10科目)相互の関連性
  の全体像をあらかじめイメージできるようにし、学習内容を体系的に整
  理して知識を効率・効果的に学習できるような素地の形成を促す。

 ・視聴覚教材等を工夫するとともに、必要に応じて見学を組み合わせる

  など、介護職が働く現場や仕事の内容を、出来るかぎり具体的に理解
  させる。


 1、多様なサービスの理解
   ○介護保険サービス(居宅、施設)、○介護保険外サービス

 2、介護職の仕事内容や働く現場の理解
   ○居宅、施設の多様な働く現場におけるそれぞれの仕事内容
   ○居宅、施設の実際のサービス提供現場の具体的イメージ
      (視聴覚教材の活用、現場職員の体験談、サービス事業所に

          おける受講者の選択による実習・見学等)
   ○ケアプランの位置付けに始まるサービス提供に至るまでの一連の

     業務の流れとチームアプローチ・他職種、介護保険外サービスを
     含めた地域の社会資源との連携
2、介護における尊厳の保持・自立支援
  (9時間(内通信6時間))
(1)到達目標・評価の基準


 介護職が、利用者の尊厳ある暮らしを支える専門職であることを自覚し、 
 自立支援、介護予防という介護・福祉サービスを提供するにあたっての
 基本的視点及びやってはいけない行動例を理解している。









 ・介護の目標や展開について、尊厳の保持、QOL、ノーマライゼーション
  自立支援の考え方を取り入れて概説できる。

 ・虐待の定義、身体拘束、およびサービス利用者の尊厳、プライバシーを

  傷つける介護についての基本的なポイントを列挙できる。

(2)内容例





 ・具体的な事例を複数示し、利用者およびその家族の要望にそのまま
  応えることと、自立支援・介護予防という考え方に基づいたケアを行う
  ことの違い、自立という概念に対する気づきを促す。

 ・具体的な事例を複数示し、利用者の残存昨日を効果的に活用しながら

  自立支援や重度化の防止・遅延化に資するケアへの理解を促す。

 ・利用者の尊厳を著しく傷つける言動とその理由について考えさせ、尊厳

  という概念に対する気づきを促す。

 ・虐待を受けている高齢者への対応方法についての指導を行い、高齢者

  虐待に対する理解を促す。


 1、人権と尊厳を支える介護
 (1)人権と尊厳の保持
    ○個人としての尊重、○アドボカシー、○エンパワメントの視点、

    ○「役割」の実感、○尊厳のある暮らし、○利用者のプライバシーの
    保護

 (2)I C F
    ○介護分野におけるICF

 (3)Q O L
    ○QOLの考え方、○生活の質

 (4)ノーマライゼーション
    ○ノーマライゼーションの考え方

 (5)虐待防止・身体拘束禁止
    ○身体拘束禁止、○高齢者虐待防止法、○高齢者の養護者支援

 (6)個人の権利を守る制度の概要
    ○個人情報保護法、○成年後見制度、○日常生活自立支援事業
 
           

 2、自立に向けた介護
 (1)自立支援
    ○自律・自律支援、○残存能力の活用、○動機と欲求、○意欲を

    高める支援、○個別性/個別ケア、○重度化防止

 (2)介護予防
    ○介護予防の考え方


             
3、介護の基本(6時間(内通信3時間))
(1)到達目標・評価の基準



 ・介護職に求められる専門性と職業倫理の必要性に気づき、職務におけ
  るリスクとその対応策のうち重要なものを理解している。

 ・介護を必要としている人の個別性を理解し、その人の生活を支えるとい

  う視点から支援を捉える事ができる。










 ・介護の目指す基本的なものは何かを概説でき、家族による介護と専門
  職による介護の違い、介護の専門性について列挙できる。

 ・介護職として共通の基本的な役割サービスごとの特性、医療・看護との

  連携の必要性について列挙できる。

 ・介護職の職業倫理の重要性を理解し、介護職が利用者や家族等ど関わ

  る際の留意点について、ポイントを列挙できる。

 ・生活支援の場で出会う典型的な事故や感染、介護における主要なリスク

  を列挙できる。

 ・介護職におこりやすい健康障害やうけやすいストレス、またそれらに対

  する健康管理、ストレスマネジメントのあり方、留意点等を列挙できる。

(2)内容例





 ・可能な限り具体例を示す等の工夫を行い、介護職に求められる専門性
  に対する理解を促す。

 ・介護におけるリスクに気づき、緊急対応の重要性を理解するとともに、

  場合によってはそれに一人で対応しようとせず、サービス提供責任者や
  医療職と連携することが重要であると実感できるよう促す。


 1、介護職の役割、専門性と多職種との連携
 (1)介護環境の特徴の理解
   ○訪問介護と施設介護サービスの違い、○地域包括ケアの方向性

 (2)介護の専門性
   ○重度化防止・遅延化の視点、○利用者主体の支援姿勢、○自立し

   た生活を支えるための援助、○根拠のある介護、○チームケアの重要
   性、○事業所内のチーム、○多職種から成るチーム

 (3)介護に関わる知識
   ○異なる専門性を持つ多職種の理解、○介護支援専門員、○サービ

   ス提供責任者、○看護師等とチームとなり利用者を支える意味、○互
   いの専門能力を活用した効果的なサービスの提供、○チームケアにお
   ける役割分担

 2、介護職の職業倫理
  職業倫理
   ○専門職の倫理の意義、○介護の倫理(介護福祉士の倫理と介護福

   祉士制度等)、○介護職としての社会的責任、○プライバシーの保護・
   尊重

 3、介護における安全の確保とリスクマネジメント
 (1)介護における安全の確保
   ○事故に結びつく要因を探り対応していく技術、○リスクとハザード

 (2)事故予防、安全対策
   ○リスクマネジメント、○分析の手法と視点、○事故に至った経緯の報

   告(家族への報告、市町村への報告等)、○情報の共有

 (3)感染対策
   ○感染の原因と経路(感染源の排除、感染経路の遮断)、○「感染」に

   対する正しい知識

 4、介護職の安全
  介護職の心身の健康管理
   ○介護職の健康管理が介護の質に影響、○ストレスマネジメント、○

   腰痛の予防に関する知識、○手洗い・うがいの励行、○手洗いの基
   本、○感染症対策
4、介護・福祉サービスの理解と医療との連携
  (9時間(内通信7.5時間))
(1)到達目標・評価の基準


 介護保険制度や障害者自立支援制度を担う一員として最低限知っておく 
 べき精度の目的、サービス利用の流れ、各専門職の役割・責務につい
 て、その概要のポイントを列挙できる。










 ・生活全体の支援のなかで介護保険制度の位置づけを理解し、各サービ
  スや地域支援の役割について列挙できる。

 

 ・介護保険制度や障害者自立支援制度の理念、介護保険制度の財源構
  成と保険料負担の大枠について列挙できる。
  例:税が財源の半分であること、利用者負担割合

 ・ケアマネジメントの意義について概説でき、代表的なサービスの種類と

  内容、利用の流れについて列挙できる。

 

 ・高齢障害者の生活を支えるための基本的な考え方を理解し、代表的な  
  障害者福祉サービス、権利擁護や成年後見の制度の目的、内容につい
  て列挙できる。
 ・医行為の考え方、一定の要件のもとに介護福祉士等が行う医行為など
  について列挙できる。

(2)内容例




 
 

 ・介護保険制度、障害者自立支援制度を担う一員として、介護保険制度
  の理念に対する理解を徹底する。

 ・利用者の生活を中心に考えるという視点を共有し、その生活を支援する

  ための介護保険制度、障害者自立支援制度、その他制度のサービスの
  位置づけや、代表的なサービスの理解を促す。


 1、介護保険制度
 (1)介護保険制度創設の背景及び目的、動向
   ○ケアマネジメント、○予防重視型システムへの転換、○地域包括支

   援センターの設置、○地域包括ケアシステムの推進

 (2)仕組みの基礎的理解
   ○保険制度としての基本的仕組み、○介護給付と種類、○予防給付、

   ○要介護認定の手順

 (3)制度を支える財源、組織・団体の機能と役割
   ○財政負担、○指定介護サービス事業者の指定

 2、医療との連携とリハビリテーション
   ○医行為と介護、○訪問看護、○施設における看護と介護の役割・連

   携、○リハビリテーションの理念

 3、障害者自立支援制度およびその他制度
 (1)障害者福祉制度の理念
   ○障害の概念、○I C F(国際生活機能分類)

 (2)障害者自立支援制度の仕組みの基礎的理解
   ○介護給付・訓練等給付の申請から支給決定まで

 (3)個人の権利を守る制度の概要
   ○個人情報保護法、○成年後見制度、○日常生活自立支援事業

5、介護におけるコミュニケーション技術          
    (6時間(内通信3時間)
(1)到達目標・評価の基準


 高齢者や障害者のコミュニケーション能力は一人ひとり異なることと、
 その違いを認識してコミュニケーションを取ることが専門職に求められて
 いる事を認識し、初任者として最低限の取るべき(取るべきでない)行動
 例を理解している。










 ・共感、受容、傾聴的態度、気づきなど、基本的なコミュニケーション上の
  ポイントについて列挙できる。

 ・家族が抱きやすい心理や葛藤の存在と介護におかえる相談援助技術の

  重要性を理解し、介護職としてもつべき視点を列挙できる。

 ・言語、資格、聴覚障害者とのコミュニケーションできる。

 ・言語、視覚、聴覚障害者とのコミュニケーション上の留意点を列挙でき

  る。

 ・記録の機能と重要性に気づき、主要なポイントを列挙できる。

(2)内容例





 ・利用者の心理や利用者との人間関係を著しく傷つけるコミュニケーション
  とその理由について考えさせ、相手の心身機能に合わせた配慮が必要
  であることへの気づきを促す。

 ・チームケアにおける専門職間でのコミュニケーションの有効性、重要性

  を理解するとともに、記録等を作成する介護職一人ひとりの理解が必要
  であることへの気づきを促す。


 1、介護におけるコミュニケーション
 (1)介護におけるコミュニケ0ションの意義、目的、役割
   ○相手のコミュニケーション能力に対する理解や配慮、○傾聴、○共

   感の応答

 (2)コミュニケーション技法、道具を用いた言語的コミュニケーション
   ○言語的コミュニケーションの特徴、○非言語コミュニケーションの特  

   徴

 (3)利用者・家族とのコミュニケーションの実際
   ○利用者の思いを把握する、○意欲低下の要因を考える、○利用者

   の感情に共感する、○家族の心理的理解、○家族へのいたわりと励
   まし、○信頼関係の形成、○自分の価値観で家族の意向を判断し非
   難することがないようにする、○アセスメントの手法とニーズとデマンド
   の違い

 (4)利用者の状況・状態に応じたコミュニケーション技術の実際
   ○視力、聴力の障害に応じたコミュニケーション技術、○失語症に応じ

   たコミュニケーション技術、○構音障害に応じたコミュニケーション技
   術、○認知症に応じたコミュニケーション技術

 2、介護におけるチームのコミュニケーション
 (1)記録における情報の共有化
   ○介護における記録の意義・目的、利用者の状態を踏まえた観察と記

   録、○介護に関する記録の種類、○個別援助計画書(訪問・通所・入
   所、福祉用具貸与等)、○ヒヤリハット報告書、○5W1H

 (2)報告
   ○報告の留意点、○連絡の留意点、○相談の留意点

 (3)コミュニケーションを促す環境
   ○会議、○情報共有の場、○役割の認識の場(利用者と頻回に接触 

   する介護者に求められる観察眼)、○ケアカンファレンスの重要性

6、老化の理解(6時間(内通信3時間)
(1)到達目標・評価の基準


 加齢・老化に伴う心身の変化や疾病について、生理的な側面から理解
 することの重要性に気づき、自らが継続的に学習すべき事項を理解して
 いる。










 ・加齢・老獪に伴う生理的な変化や心身の変化・特徴、社会面、身体面、
  精神面、知的能力面などの変化に着目した心理的特長について列挙で
  きる。
  例:退職による社会的立場の喪失感、運動機能の低下による無力感や

     羞恥心、感覚機能の低下によるストレスや疎外感、知的機能の低下
     による意欲の低下等

 ・高齢者に多い疾病の種類と、その症状や特徴及び治療・生活上の留意

  点、及び高齢者の疾病による症状や訴えについて列挙できる。
   例:脳梗塞の場合、突発的に症状が起こり、急速に意識障害、片麻痺、

    半側感覚障害等を生じる等

(2)内容例




 高齢者に多い心身の変化、疾病の症状等について具体例を挙げ、その
 対応における留意点を説明し、介護において生理的側面の知識を身に
 つけることの必要性への気づきを促す。


 1、老化に伴うこころとからだの変化と日常
 (1)老年期の発達と老化に伴う心身の変化の特徴
   ○防衛反応(反射)の変化、○喪失体験

 (2)老化に伴う心身の機能の変化と日常生活への影響
   ○身体的機能の変化と日常生活への影響、○咀嚼機能の低下、○

   筋・骨・関節の変化、○体温維持機能の変化、○精神的機能の変化と
   日常生活への影響

 2、高齢者と健康
 (1)高齢者の疾病と生活上の留意点
   ○骨折、○筋力の低下と動き・姿勢の変化、○関節痛

 (2)高齢者に多い病気とその日常生活上の留意点
   ○循環器障害(脳梗塞、脳出血、虚血性心疾患)、○循環器障害の危

   険因子と対策、○老年期うつ病症状(強い不安感、焦燥感を背景に、
   「訴え」の多さが前面に出る、うつ病性仮性認知症)、○誤嚥性肺炎、
   ○病状の小さな変化に気付く視点、○高齢者は感染症にかかりやす
   い

7、認知症の理解(6時間)
(1)到達目標・評価の基準


 介護において認知症を理解することの必要性に気づき、認知症の利用者
 を介護する時の判断の基準となる原則を理解している。










 ・認知症ケアの理念や利用者中心というケアの考え方について概説でき
  る。

 ・健康な高齢者の「物忘れ」と、認知症による記憶障害の違いについて列 
  挙できる。

 ・認知症の中核症状と行動・心理症状(BPSD)等の基本的特性、およびそ
  れに影響する要因を列挙できる。

 ・認知症の心理・行動のポイント、認知症の利用者への対応、コミュニケー
  ションのとり方、および介護の原則について列挙できる。また、同様に、
  若年性認知症の特徴についても列挙できる。

 ・認知症の利用者の健康管理の重要性と留意点、廃用症候群予防につ
  いて概説できる。

 ・認知症の利用者の生活環境の意義やそのあり方について、主要なキー
  ワードを列挙できる。
  例:生活習慣や生活様式の継続、なじみの人間関係やなじみの空間、
     プライバシーの確保と団らんの場の確保等、地域を含めて生活環境
     とすること

 ・認知症の利用者とのコミュニケーション(言語、非言語)の原則、ポイント
  について理解でき、具体的な関わり方(良い関わり方、悪い関わり方)を
  概説できる。

 ・家族の気持ちや、家族が受けやすいストレスについて列挙できる。

(2)内容例




 

 ・認知症の利用者の心理・行動の実際を示す等により、認知症の利用者 
  の心理・行動を実感できるよう工夫し、介護において認知症を理解する
  ことの必要性への気づきを促す。

 ・複数の具体的なケースを示し、認知症の利用者の介護における原則に

  ついての理解を促す。


 1、認知症を取り巻く状況
   認知症ケアの理念
   ○パーソンセンタードケア、○認知症ケアの視点(できることに着目す

   る)

 2、医学的側面から見た認知症の原因疾患とその病態、原因疾患別ケア 

   のポイント、健康管理
   ○認知症の定義、○もの忘れとの違い、○せん妄の症状、○健康管

   理(脱水、便秘、低栄養、低運動の防止、口腔ケア)、○治療、○薬物
   療法、○認知症に使用される薬
         

 3、認知症に伴うこころとからだの変化と日常生活
 (1)認知症の人の生活障害、心理・行動の特徴
   ○認知症の中核症状、○認知症の行動・心理症状(BPSD)、○不適切

   なケア、○生活環境で改善

 (2)認知症の利用者への対応
   ○本人の気持ちを推察する、○プライドを傷つけない、○相手の正解

   に合わせる、○失敗しないような状況をつくる、○すべての援助行為が
   コミュニケーションであると考えること、○身体を通したコミュニケーショ
   ン、○相手の様子・表情・視線・姿勢などから気持ちを洞察する、○認
   知症の進行に合わせたケア

 4、家族への支援
   
○認知症の受容過程での援助、○介護負担の軽減(レスパイトケア)
8、障害の理解(3時間(内通信1.5時間))
(1)到達目標・評価の基準


 障害の概念とICF、障害者福祉の基本的な考え方について理解し、
 介護における基本的な考え方について理解している。









 ・障害の概念とICFについて概説でき、各障害の内容、特徴及び障害に応
  じた社会支援の考え方について列挙できる。

 ・障害の受容のプロセスと基本的な介護の考え方について列挙できる。

(2)内容例





 ・介護にといて障害の概念とICFを理解しておくことの必要性の理解を促
  す。

 ・高齢者の介護との違いを念頭におきながら、それぞれの障害の特性と

  介護上の留意点に対する理解を促す。


 1、障害の基礎的理解
 (1)障害の概念とICF
   
○ICFの分類と医学的分類、○ICFの考え方

 (2)障害者福祉の基本理念
   ○ノーマライゼーションの概念

 2、障害の医学的側面、生活障害、心理・行動の特徴、かかわり支援等の

   基礎的知識
 (1)身体障害
   

   ○視覚障害、○聴覚、平衡障害、○音声・言語・咀嚼障害、○肢体不
   自由、○内部障害

 (2)知的障害
   ○知的障害

 (3)精神障害(高次脳機能障害・発達障害を含む)
   ○統合失調症・気分(感情障害)・依存症などの精神疾患、○高次脳

   機能障害、○広汎性発達障害・学習障害・注意欠陥多動性障害など
   の発達障害

 (4)その他の心身の機能障害

 3、家族の心理、かかわり支援の理解、家族への支援
   ○障害の理解・障害の受容支援、○介護負担の軽減

9、こころとからだのしくみと生活支援技術(75時間(内通信12時間))
(1)到達目標・評価の基準



 ・介護技術の根拠となる人体の構造や機能に関する知識を取得し、安全
  な介護サービスの提供方法等を理解し、基礎的な一部または全介助等
  の介護が実施できる。

 ・尊厳を保持し、その人の自立及び自律を尊重し、持てる力を発揮しても

  らいながらその人の在宅・地域等での生活を支える介護技術や知識を
  習得する。










 ・主だった状態像の高齢者の生活の様子をイメージでき、要介護度等に
  応じた在宅・施設等それぞれの場面における高齢者の生活について列
  挙できる。

 ・要介護度や健康状態の変化に沿った基本的な介護技術の原則(方法、

  留意点、その根拠等)について概説でき、生活の中の介護予防、および
  介護予防プログラムによる機能低下の予防の考え方や方法を列挙でき
  る。

 ・利用者の身体の状況に合わせた介護、環境整備についてポイントを列

  挙できる。

 ・人の記憶の構造や意欲等を支援と結びつけて概説できる。

 ・人体の構造や機能が列挙でき、何故行動が起こるのかを概説できる。

 ・家事援助の機能と基本原則について列挙できる。

 ・装うことや整容の意義について解説でき、支持や根拠に基づいて部分的

  な介護を行うことができる。

 ・体位変換と移動・移乗の意味と関連する用具・機器やさまざまな車い

  す、杖などの基本的使用方法を概説でき、体位変換と移動・移乗に関す
  るからだのしくみが理解され、指示に基づいて介助を行うことができる。

  ・食事の意味と食事を取り巻く環境整備の方法が列挙でき、食事に関する
  からだのしくみが理解され、指示に基づいて介助を行うことができる。


  ・入浴や清潔の意味と入浴を取り巻く環境整備や入浴に関連した用具を
  列挙でき、入浴に関するからだのしくみが理解され、指示に基づいて介
  助を行うことができる。


  ・排泄の意味と排泄を取り巻く環境整備や関連した用具を列挙でき、排泄
  に関するからだのしくみが理解され、指示に基づいて介助を行うことがで
  きる。


  ・睡眠の意味と睡眠を取り巻く環境整備や関連した用具を列挙でき、睡眠
  に関するからだのしくみが理解され、指示に基づいて介助を行うことがで
  きる。

   ・ターミナルケアの考え方、対応のしかた・留意点、本人・家族への説明と

  了解、介護職の役割や他の職種との連携(ボランティアを含む)につい
  て、列挙できる。

10.振り返り(4時間)

(1)到達目標・評価の基準


 
 ・研修全体を振り返り、本研修を通じて学んだことについて再確認を行うと 
  ともに、就業後も継続して学習・研鑽する姿勢の形成、学習課題の認識
  をはかる。

(2)内容例





 ・在宅、施設の何れの場合であっても、「利用者の生活の拠点に共に居
  る」という意識をもって、その状態における模擬演習(身だしなみ、言葉
  遣い、対応の態度等の礼節を含む。)を
  行い、業務における基本的態度の視点を持って介護を行えるよう理解を
  促す。

 ・研修を通じて学んだこと、今後継続して学ぶべきことを演習等で受講者
  自身の表出・言語化させたうえで、利用者の生活を支援する根拠に基づ
  く介護の要点について講義等により再確認を促す。

 ・修了後も継続的に学習する事を前提に、介護職が身につけるべき知識
  や技術の体系を再掲するなどして、受講者一人ひとりが今後何を継続
  的に学習すべきか理解できるよう促す。

 ・最新知識の付与と、次のステップ(職場環境への早期適応等)へ向けて 
  の課題を受講者が認識できるよう促す。

 ・介護職の仕事内容や働く現場、事業所等における研修の実例等につい 
  て、具体的なイメージを持たせるような教材の工夫、活用が望ましい。
  (視聴覚教材、現場職員の体験談、サービス事業所における受講者の
  選択による実習・見学等)

 

 1、振り返り
   ○研修を通して学んだこと、○今後継続して学ぶべきこと
   ○根拠に基づく介護についての要点(利用者の状態像に応じた介護と

   介護の過程、身体・心理・社会面を総合的に理解するための知識の重
   要性、チームアプローチの重要性等)

    
2、就業への備えと研修修了後における継続的な研修
   ○継続的に学ぶべきこと、○研修修了後における継続的な研修につ 

   いて、具体的にイメージできるような事業所等における実例(Off-JT、
   OJT)を紹介


   
◇科目別担当教官名

科目番号・科目名(時間)項目番号・項目名講師及び職名
1.職務の理解(6時間)(1)多様なサービスの理解宇恵和美(社会福祉士)
 (2)介護職の仕事内容や働く現場の理解
2.介護における尊厳の保持・自立支援 (9時間(内通信6時間))(1)人権と尊厳を支える介護田中仙尚(介護支援専門員)
(2)自立に向けた介護
3.介護の基本(1)介護職の役割、専門性と多職種との連携白木富三(介護福祉士)
(6時間(内通信3時間))
 (2)介護職の職業倫理
 (3)介護における安全の確保とリスクマネジメント
 (4)介護職の安全
4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携(1)介護保険制度田中仙尚(介護支援専門員)
(2)医療との連携とリハビリテーション
(9時間(内通信7.5時間))(3)障害者自立支援制度およびその他制度
 
5.介護におけるコミュニケーション技術(1)介護におけるコミュニケーション白木富三(介護福祉士)
(2)介護におけるチームのコミュニケーション
(6時間(内通信3時間))
6.老化の理解(1)老化に伴うこころとからだの変化と日常竹内佳子(看護師)
(6時間(内通信3時間))(2)高齢者と健康
7.認知症の理解(6時間)(1)認知症を取り巻く状況鈴木久美(介護福祉士)
 (2)医学的側面から見た認知症の基礎と健康管理
 (3)認知症に伴うこころとからだの変化と日常生活
 (4)家族への支援
8.障害の理解(1)障害の基礎的理解関戸和美(看護師)
(3時間(内通信1.5時間))(2)障害の医学的側面、生活障害、心理・行動の特徴、かかわり支援等の基礎的知識
 
 (3)家族の心理、かかわり支援の理解
9.こころとからだのしくみと生活支援技術
(75時間(内通信12時間)
Ⅰ.基本知識の学習(12時間(内通信3時間))
(1)介護の基本的な考え方舘野友紀恵(介護福祉士)
 (2)介護に関するこころのしくみの基礎的理解白木富三(介護福祉士)
 
 (3)介護に関するからだのしくみの基礎的理解
 
 Ⅱ.生活支援技術の講義・演習(51時間(内通信9時間))
 (4)生活と家事白木富三(介護福祉士)
 (5)快適な居住環境整備と介護
 (6)整容に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護國廣郁美(介護福祉士)
 (7)移動・移乗に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
 (8)食事に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護菅内朋奈(介護福祉士)
 (9)入浴、清潔保持に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護神谷壮太(介護福祉士)
 (10)排泄に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護菅内朋奈(介護福祉士)
 (11)睡眠に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護白木富三(介護福祉士)
 (12)死にゆく人に関連したこころとからだのしくみと終末期介護竹内佳子(看護師)
 Ⅲ.生活支援技術演習(12時間)
 (13)介護過程の基礎的理解菅内朋奈(介護福祉士)
 (14)総合生活支援技術演習神谷壮太(介護福祉士)
10.振り返り(4時間)(1)振り返り藤田雅徳(介護福祉士)
 (2)就業への備えと研修修了後における継続的な研修
合計 130時間 130時間(内通信36時間)
修了評価(1時間程度)※全科目修了後に1時間程度の筆記試験により実施
【科目別担当教官名】

◇科目別特徴 演習の場合は、実技内容・備品、指導体制
  上記、科目別シラバスに表記

 

修了評価

◇修了評価の方法、評価者、再履修等の基準
 
   
全科目の研修修了後、1時間程度の筆記試験による修了評価を実施。
   ※評価基準は、次の通りとする。
     理解度の高い順に「A」「B」「C」「D」の4区分とし、C以上で評価基準を
     満たしたものと認定する。
     認定基準(100点を満点評価とする)
      A = 90点以上、 B = 80~89点、 C = 70~79点、 D = 70点未満

     知識・技術等の習得状況を確認した結果、評価基準を満たしていない場合は、
     必要に応じて補講等を行い再評価するなど、基準に到達するよう努める。

 

講師情報

◇名前 / 略歴、現職、資格
  別途表記

 

連絡先等

◇申し込み・資料請求先
  社会福祉法人ともいき福祉会 介護職員初任者研修係
  愛知県犬山市大字前原字橋爪山15番地121
  TEL 0568-65-1500

◇法人の苦情対応者名・役職・連絡先
   桒原 正寛(施設長) 特別養護老人ホームぬく森
  TEL 0568-65-1888

◇事業所の苦情対応者名・役職・連絡先
   山口聖司(事務長) 特別養護老人ホームぬく森



  TEL 0568-65-1500